令和7年(2025年)10月1日(水)。10時00分19.1℃。降水量0.0mm/h。風向・東南東。風速4.3m/s。日照時間0分。曇り。積雪深…cm。
前の庭で洋芝の手入れをしているとお向かいのトイプードルが、尾を振って接近して来る。小さな体でリードを持つご主人を引っ張って来る。手を舐めるは顔を擦り付けるは。
「いつもすみませんねぇ~」「挨拶しなきゃ気が済まないようです」と旦那さん。
これまで犬に懐かれた経験がない。むしろ警戒されて吠えられるタイプ。このツンデレ娘がジャレてくるのは意外。時折、綺麗にカットされた胴体に触れた時の温もり。小さいながら生きているんだな、と少しは愛おしくなる。
これがデレだとすれば、奥さんと散歩する時は、私が外で作業していても奥さんを従者のごとく従えている。サラブレットの様に細く格好いい4本の足を規則正しく動かし、顔も正面を見据え、貴婦人のごとく通り過ぎていく。まさにツンツン。
お犬様は、家庭内で独特のヒエラルキーを築くらしい。自分の世界観で家族を仕分けして、誰かを上に置いたり、下に置いたりする。犬と人間の長いかかわりの中で自然に身に着けた知恵かと思う。狩猟犬であればご主人様に絶対服従だし、室内犬だと如何に居心地のいい地位を確立するか……
奥さんをトップにお犬様―旦那さん、旦那さんをトップにお犬様―奥さん。どんなヒエラルキーなのか。それに一人娘の中学生がどうかかわるのか。埒外の私の階層は!? ペットを飼ったこともないし、飼う気もない。仮に飼ったはいいが階層的に疎外感を感じるようだと寂し過ぎる。