令和7年12月4日(木)。10時30分-1.0℃。降水量1.0mm/h。風向・北北西。風速7.0m/s。日照時間3分。雪。積雪深5cm。
油彩界隈のことは全く分かりませんが、「ボールドキャンバス」とは「コットン地に合成樹脂塗料を塗布したキャンバスを、そりの少ない丈夫な厚紙芯材に包み張りしている本格的な描画用ボード」だとか。
私のキャンバスのイメージは木枠に張られた綿布で、筆圧を加えたらグニャグニャ凹む感じ。染物工房で引っ張った反物に染料を塗る度に大きく波打つ、心もとない感覚に通ずる、と思っていた。
それは極端でも、小学生の時に油彩をやっている担任教諭の自宅で手にした、軽くて触れば凹む印象で止まっている。それが上記のボードの様に変化したら、画期的でかなりの旋風を巻き起こしたんじゃないかと。売り込みにも熱が入ったろうと想像した。
亡父は、立派に額装された伯母の油彩を引き継いだ際、東京に熱心に通い詰めることもそうだが、画材などでかなりコストがかかった絵に「額縁の価値しかない!!」と笑いつつ、1枚1枚を丁寧に扱っていたことを思い出す。そのキャンバスがボールドキャンバスであったでしょうか……
この油彩は正真正銘のボールドキャンバス。丸かっこで示されたサムホールは、号でいえば1号と2号の間の特殊なサイズをいうらしい。なんでも鑑定団の謎解きは終了です。廊下に吊ろうと思いましたが寝室にしました。その部屋には伯母作の2号の女性のフラメンコダンサーの絵、3号の酒瓶、花瓶などの静物が飾ってあります。この小品は多分男性の手になるモノ。違った雰囲気の絵の競演です。

