5766 伯母と父はヒマワリ好き

因縁

令和7年12月5日(金)。11時00分2.9℃。降水量0.0mm/h。風向・北北西。風速3.4m/s。日照時間1分。雪。積雪深0cm。

伯母の油彩はほぼ全てが豪華に額装されている。絵より額に目を奪われる―などではないけれども、少しは中身の絵を立派に見せるという効果はあるかと思う。我が家の寝室からロフトに上る階段が伯母のギャラリーです。

伯母は東京の著名な画伯の下に通っていた、その画伯の絵を模写することでテクニックを覚え、それに磨きをかけていたように思う。左手の油彩は踊るフラメンコダンサー。多分。

何かの機会にお師匠さんの絵と見比べたことがあります。立ち姿勢にちょいと不安定さが感じられ、ダンサーの目線とかがお手本と大分差があるな、と。それにドレスのスカートの部分の流れるような動きにダイナミックさが欠ける。

そんなことに目をやりながら、ロフトの階段を踏み外さないように上っていきます。

その油彩には日付とサイン。55.5.5とあるのは昭和55年5月5日だと思う。亡くなる前の10年以内の日付です。その伯母の声が聞こえるような気になるのは、精魂込めた作品が持つ何かでしょう。

模写する、でも真剣に向き合えば、絵が放つパワーはあるのだ。オリジナルの絵もロフトに残っているはず。時々入れ替えることを考えます。玄関の壁には5号の花瓶に生けたヒマワリの大作。オヤジもヒマワリが大好きで背丈以上に育てては楽しんでいた。玄関を上がった先にはオヤジが残した花瓶にヒマワリの造花がいっぱい差してある。姉弟そろってヒマワリが好きだったのでしょう。奇しくも向き合っているのが何ともです。

タイトルとURLをコピーしました